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2025.12.08

インプラント手術後の過ごし方が成功の鍵!食事・運動・入浴で「当日・翌日にしてはいけないこと」

こんにちは。愛知県津島市の歯医者、たかしま歯科 院長の高嶋 俊裕です。

インプラント治療は、手術が無事に終わればそれで完成、というわけではありません。手術直後から、インプラントが顎の骨としっかりと結合し、傷口が綺麗に治るまでの「術後の過ごし方」が、治療の予後を左右する非常に重要な期間となります。手術を終えられた患者様から、必ずと言っていいほどいただくご質問があります。

「手術当日の夜は、お風呂に入ってもいいですか?」 「仕事や運動は、いつから再開して大丈夫ですか?」 「食事で食べてはいけないものはありますか?」

手術当日は麻酔が効いているため、痛みを感じにくいこともあり、つい普段通りに過ごしてしまいそうになるかもしれません。しかし、ここで無理をしてしまうと、腫れや痛みが強く出たり、傷の治りが遅れたりする原因になります。今回は、インプラント手術を安全に乗り切り、傷口を早く治すために、特に重要な「手術当日〜翌日」にかけての注意事項(食事・運動・入浴)について、具体的に何をしてはいけないのか、その理由とともに詳しく解説していきます。

目次

  1. なぜ安静が必要?術後の「血行」と「傷口」の関係
  2. 【食事・飲酒】当日は「刺激物」と「アルコール」は厳禁です
  3. 【運動・仕事】血圧を上げる行為はNG。いつから再開できる?
  4. 【入浴】当日はシャワーのみで。湯船に浸かってはいけない理由
  5. 【その他】うがい・歯磨きで絶対にやってはいけないこと
  6. まとめ

1. なぜ安静が必要?術後の「血行」と「傷口」の関係

まず、全ての注意事項に共通する「基本ルール」をご説明します。それは、手術当日と翌日は、**「血行が良くなること(体温が上がること)を避ける」**ということです。

インプラント手術後の傷口は、血液が固まってできる「血餅(けっぺい)」というかさぶたのようなもので覆われることで、止血され、治癒が始まります。しかし、激しい運動や長時間の入浴、アルコール摂取などで血行が良くなりすぎると、血流の勢いでこの血餅が流されてしまい、血が止まらなくなったり、再び出血し始めたりしてしまいます。

また、血行が良くなると、炎症反応が強く出てしまい、後から強い「腫れ」や「痛み(ズキズキする痛み)」を引き起こす原因にもなります。手術がうまくいっても、術後の管理が悪ければ、予後は悪化してしまいます。特に麻酔が切れてからの数日間は、体を興奮させず、リラックスして静かに過ごすことが、傷を早くきれいに治すための最大のポイントなのです。

2. 【食事・飲酒】当日は「刺激物」と「アルコール」は厳禁です

食事は、私たちが生きるための楽しみですが、術後数日間は少し我慢と工夫が必要です。

  • 避けるべき食べ物
    • 辛いもの・香辛料:唐辛子やカレーなどの刺激物は、血行を促進し、傷口を刺激して痛みや出血の原因になります。
    • 熱いもの:熱々のスープや麺類は、傷口の血餅を溶かしたり、火傷させたりするリスクがあります。人肌程度に冷ましてから食べましょう。
    • 硬いもの・尖ったもの:お煎餅やフランスパン、揚げ物などは、傷口に当たって傷つけたり、縫合した糸を切ってしまったりする恐れがあります。
  • お酒(アルコール)について 手術当日と翌日は、禁酒をお願いしています。アルコールは血管を広げ、血流を急激に良くする作用があるため、出血が止まらなくなったり、激しい痛みを引き起こしたりする最大のリスク要因です。また、処方された痛み止めや抗生物質の効き目にも影響を与える可能性があります。
  • おすすめの食事 おかゆ、うどん(柔らかく煮たもの)、ゼリー、ヨーグルト、豆腐など、あまり噛まなくても飲み込める、消化の良いものがおすすめです。食べる際は、手術をしていない側の歯でゆっくりと噛むようにしてください。また、ストローを使って飲む行為は、口の中が陰圧になり、血餅を吸い出してしまう恐れがあるため、術後数日は避けてください。

3. 【運動・仕事】血圧を上げる行為はNG。いつから再開できる?

「運動」や「仕事」に関しても、血圧の上昇や体の揺れが傷口に悪影響を及ぼします。

  • 当日の過ごし方 手術当日は、激しい運動(ランニング、ジムでのトレーニング、水泳など)は絶対に禁止です。お仕事に関しても、重い荷物を持つような肉体労働や、長時間話し続けるような業務は避けていただき、できれば半休や休暇を取って、ご自宅で安静に過ごされることを強くお勧めします。
  • 翌日以降の目安 デスクワークや家事などの軽い作業であれば、翌日から再開していただいても問題ありません。ただし、疲れを感じたらすぐに休憩してください。激しいスポーツに関しては、抜糸が終わるまでの約1週間〜10日間程度は控えていただくのが無難です。走ったりジャンプしたりする振動が、骨とインプラントの結合に悪影響を与える可能性があるためです。

「元気だから大丈夫」と過信せず、体が傷を治そうとしているエネルギーを邪魔しないよう、ゆったりと過ごすことを心がけてください。

4. 【入浴】当日はシャワーのみで。湯船に浸かってはいけない理由

一日の疲れを癒すお風呂ですが、手術当日は注意が必要です。

  • 当日は「シャワー」のみ 手術当日は、湯船に浸かって体の芯まで温まることは避けてください。体が温まると血管が拡張し、一度止まっていた血が再び滲み出してきたり、ズキズキとした痛みが増したりします。サウナや岩盤浴も厳禁です。当日は、ぬるめのシャワーで汗を流す程度に留めましょう。
  • 翌日以降 出血や痛みが落ち着いていれば、翌日から湯船に浸かっても大丈夫ですが、長湯は避けてください。もし入浴後に痛みが出るようであれば、すぐに上がって患部を濡れタオルなどで冷やしてください。

5. 【その他】うがい・歯磨きで絶対にやってはいけないこと

食事や運動以外にも、お口の中のケアで絶対にやってはいけないことがあります。それは**「強いうがい」**です。

お口の中が血の味がして気持ち悪いからといって、何度も何度も強烈に「ブクブクうがい」をしてしまうと、せっかく傷口を塞いでいる「血餅(かさぶた)」が剥がれて流れてしまいます。かさぶたがなくなると、骨がむき出しの状態(ドライソケット)になり、激痛が走ったり、治癒が大幅に遅れたりします。

  • うがいの仕方 手術後24時間は、うがいは極力控えるか、どうしてもしたい場合は水を口に含んで、そのまま吐き出す程度の「ゆすぎ」にしてください。
  • 歯磨き 手術した部位には、絶対に歯ブラシを当てないでください。糸が引っかかったり、傷口が開いたりします。手術していない他の歯は、普段通り磨いて構いませんが、うがいは優しく行ってください。当院では、術後の消毒効果のあるうがい薬を処方することもありますので、その場合は指示通りに使用してください。

6. まとめ

インプラント手術後の、当日・翌日の過ごし方について解説しました。

  1. 基本ルール:血行が良くなること(体温が上がること)は、出血や腫れの原因になるので避ける。
  2. 食事:辛いもの、熱いもの、硬いものはNG。アルコールは厳禁
  3. 運動:当日は激しい運動を控え、安静にする。デスクワークは翌日から可能。
  4. 入浴:当日はシャワーのみ。長風呂やサウナは避ける。
  5. ケア強いうがいは禁止。傷口の血餅(かさぶた)を守ることが最優先。

手術の成功は、歯科医師の技術だけでなく、患者様の術後のご協力があって初めて成り立ちます。数日間の不便はあるかと思いますが、この期間を安静に過ごすことが、インプラントを一生モノにするための第一歩です。 愛知県津島市のたかしま歯科では、手術前後に詳しい注意事項を記載した資料をお渡しし、スタッフが丁寧に説明いたします。帰宅後に不安なことがあれば、診療時間外でも対応できる体制を整えておりますので、ご安心ください。

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